再乱入

「観客席に戻った」と書いたテキストのトナーも乾かない内から、やっぱりもう一度だけフェンスを乗り越えます*1。普通(本体サイト)だったらありえないはずなんだけど、はてなDは更新の際にタメが効かないので怖いですね。はてなD(ディラック)の海に取り込まれてしまう。
id:kokoroshaさんは13日のDで返答をしてくださったんですが、“趣味の是非の話をしているのではない、モーニング娘金井美恵子(のような批評的言語)との折り合いについてのみ語りたいので、違う星の人は黙っていて欲しい”、というサービス更新でした。
しかし僕はそれは百も承知で確信犯*2的に首をつっこんだので、まぁその辺はごめんなさいするしかない*3のですが、問いを発したときからこうなる*4ことは明らかだったはずです。それがココロ社さんの言う「怖さ」かも知れません。
発端、というかkokoroshaさんの文章の動機が「モーニング娘と批評的言語との折り合いについて」だったとしても、人々がそこにkokoroshaさんの意図以外の引っかかりポイントを見い出したのは確かで、僕はむしろ、その話題の拡散する様こそがインターネット的で面白いな、と素直に感じました。*5
とは言え、拡散する言及のそれら全てに真摯に対応しようとしたら、いつまで立っても書き終わらないと思うので、例えばこういういかにも誠実に書かれていない、違う星の日記はスルーしても構わないと思います。これは皮肉でもなんでもなくそう思うのです。ところで「趣味の合う人としか語りたくない」*6という態度は、非常にはてな的だと思います。これも皮肉ではなく、素直な偏見です。
あと、僕にとってモーニング娘言語化された存在、というよりはやはり、物語の存在なのだと思います。もとから強固な物語が用意されているのと同時に、受け取り手による物語の補完が許されている構造です。これが意味の過剰付与とどう違うのか、と問われたらまた説明が難しいんですが、どちらかというと恋愛や宗教よりは思想的なものに近い何かなのかもしれませんね。ただ、モーニング娘言語化されたものを強く感じるのは、ココロ社さんが言語の人だからなのではないかな、とも思います。まぁ言語の人間でないとこんなことしてないと思いますが、それにしても言語化の度合いが進んでいるというか。僕がトグサならココロ社さんはバトー、くらいに進んでいる感じ。*7

完全に余談ですが、「『冷静と情熱の間』を読んでイイ!と思っちゃうような人」は、モーニング娘。よりもELTが好きそうな気がします。

*1:この間の東京ドームでもありましたが、フェンスから落下すると大怪我を負うので慎重にやりましょう。昔に死亡事故もあった気がします。

*2:誤用の意味でも正しい意味でも

*3:そもそも僕は金井美恵子を読んでいないし、標的言語との折り合いについて論じていない

*4:モーニング娘の魅力その他に関する言及リファが集まる

*5:hentaiさんとcrossageさんの批評に関するやりとりなども面白かった。

*6:趣味の合う人と語りたい、というごく普通の意見の裏返しなんですが

*7:攻殻機動隊の登場人物。トグサが脳以外は生身なのに対し、バトーはその肉体の大半が擬体化されている