経済学という教養 著者インタビュー

――どんな読者像を対象に?
稲葉:人文系ヘタレ中流インテリですね。ヘタレ中流とは、昔のマルクス経済学でいうプチブルジョアといった感じで、私の造語ですが、実際に大勢いると考えています。例えば、経済学をもともと勉強していない経済記者であったり、金融マンやビジネスマンだったりする。そういう人たちも、やっぱり“教養”程度の経済学を勉強してほしい。

稲葉振一郎氏の経済本です。人文系ヘタレ中流インテリ。僕は“下層”の自意識があるんでついていけるか不安ですが、ちょっとこの本読んでみたいですね。ちなみに“ヘタレ下層インテリ”とは僕の造語で、大学は経済学部だったのに、一夜漬けのテスト対策を繰り返すまま、体系的な経済学の知識を身につけずに、なんとなく卒業できてしまった人たちのことです。僕の学科は卒論すらなかった。